令和 7年05月30日
コラボヘルスとは、私学事業団のような保険者と学校法人等の事業主がそれぞれの役割を持ちながら連携し、良好な職場環境において、加入者(教職員やその家族)の予防を含めた健康づくりを支援することです。
加入者の健康を維持、促進するには、学校法人等や加入者の努力、私学事業団それぞれの力だけでは十分ではありません。双方が同じ目的をもって、積極的に連携し、加入者等の健康増進に向けて取り組むことで、労働災害を防止し生産性向上が実現します。
私学事業団(保険者)は「データヘルス」を、学校法人等(事業主)は「健康経営®」を推進していく役割があります。コラボヘルスの実践は、双方が連携し、一体となって行なうべきものであると厚生労働省も推奨しています。
(注釈)
「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
データヘルスとは、加入者の健康に関するデータを活用・分析し、パーソナライズした予防対策や保健指導を、効果的に実施するためのものです。具体的には、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書をデータ化し、さらに健康診断のデータも用いて分析を実施していきます。その結果として、データ分析に基づいた保健事業に取り組みやすくなるというメリットがあります。私学事業団でも、データヘルス計画を策定し、ホームページで公表しています。
健康経営とは、「従業員の健康保持・増進の取り組みが、将来的に企業の収益性向上や持続可能な経営を実現するための重要な投資である」と捉え、戦略的に従業員の健康管理を実践する考え方です。
労働人口が減少している中で、生産性の向上や従業員の意欲向上が求められており、健康経営は企業のみならず教育現場でもその重要性が増しています。
コラボヘルスの一環として、私学共済制度に加入する学校の健康経営の推進に寄与することを目的に二つのガイドブックを作成しました。学校法人等の健康経営の足掛かりになれば幸いです。
初めて健康経営に興味を持った人にもわかりやすく、健康経営のメリットや健康経営の始め方など、具体例も含め説明しています。
健康宣言ガイドブックは、中小規模の学校法人(教職員数が100人以下の学校法人)が健康経営の第一歩として「健康宣言」を実施するためのガイドラインです。
(注釈1)
健康宣言をすることは、健康経営優良法人認定(中小規模法人部門)を希望しない場合は必須ではありませんが、組織が健康に対する意識を高め、具体的な施策を推進する礎となります。
(注釈2)
私学事業団では、「健康宣言事業」を行なっていないため、健康経営優良法人認定制度や健康宣言に関するお問い合わせにはお答えできません。「健康経営優良法人認定制度」の中小規模部門の申請に必要な「健康宣言」は、保険者が「健康宣言事業」を行なっていない場合、独自で宣言をすることでも申請が可能です。又は自治体が行なっている健康宣言事業に参加することでも可能です。
健康経営にかかる先進的な取り組みを行なっている学校法人等の事例を紹介しています。広報誌よりも詳しい内容を掲載していますので、ぜひご覧ください。
福祉部保健課
電話:03-3813-5321(代表)