レター 2025年 春号
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口加入者向広報〈共済だより〉vol.153 令和7年5月1日発行やまぐちめざそう健康体!コレステロールとは脂質というと身体にとって良くないイメージがありますが、それぞれに身体の健康を保つ働きがあり、一定量は必要です。身体の中には4種類の脂質(中性脂肪、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸)があります。その中でコレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁酸を作るために重要な役割を果たしています。コレステロールは、HDLコレステロール(善玉コレステロール)とLDLコレステロール(悪玉コレステロール)に分類されます。LDLコレステロールは肝臓で作られたコレステロールを身体全体に運び、HDLコレステロールは血管壁に溜まったコレステロールを肝臓へ回収する役割を担っています。この二つのコレステロールのバランスが崩れて、血液中のコレステロールが過剰になると「動脈硬化」の原因となり、「脂質異常症」と呼ばれる生活習慣病の状態になります。コレステロールの1日の摂取量体内で必要なコレステロールは主に肝臓と小腸で生産されています。私たちの身体は、食事からのコレステロールの摂取量が多い場合は体内で合成量が少なくなるように調整され、反対の場合はコレステロールの合成量が多くなり常に供給量が一定になるように調整されています。コレステロールの摂取量の基準値は定められていませんが、日本人の食事摂取基準(2025年版)では、脂質異常症の重症化予防を目的として、1日のコレステロール摂取量を200mg未満に留めることが望ましいとされています。コレステロールを上げないための生活習慣①食生活を整えましょう暴飲暴食をやめ、1日3食バランスの取れた食事を目指しましょう。バランスの取れた食事とは、主食・主菜・副菜を揃えることを意識します。おかずの食べすぎに気を付け、野菜を毎食意識して食べることを心がけましょう。特に脂身の多い肉類やバター、ラード、乳脂肪が含まれる乳製品、菓子類を食べすぎるとLDLコレステロールが上昇します。②適度な運動を心がけましょう運動は習慣的に、長く続けることが大切になります。まずは、ウォーキングなど身体に負担なく取り組みやすいことから始めてみましょう。③節酒・禁煙を目指しましょうアルコールの摂りすぎや、喫煙もLDLコレステロールの上昇や動脈硬化の原因になります。健康を目指すために、出来ることからこつこつと取り組んでみましょう。東京臨海病院 栄養科 管理栄養士 山 まな美参考 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2025年版)「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316463.pdf18カラダによいこと脱・メタボを目指して、生活を整えましょう

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