レター 2024年 秋号
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0022150129.7125120.0100755025150122.7125116.1100755025216.8224.2226.5200.0150.0100.050.00.0200.0150.0100.096.3101.9104.450.00.0146.770.858.162.853.743.937.0135.777.262.559.560.965.456.364.366.067.018.619.620.147.449.248.242.446.149.557.358.456.456.854.453.5137.0146.3152.087.595.899.3高血圧症高血圧症脂質異常症眼の病気歯の病気高血圧服薬高血圧服薬2016年2019年2022年糖尿病脂質異常症眼の病気2016年2019年2022年2020年2021年2022年血糖服薬2020年2021年2022年血糖服薬人口千人対歯の病気人口千人対腰痛症千人対脂質異常症服薬千人対脂質異常症服薬図1 性別にみた通院者率の上位5傷病(男性全年齢)   性別にみた通院者率の上位5傷病(女性全年齢)図2 私学事業団加入者等の性別にみた3疾患の服薬者率(男性40~74歳)   私学事業団加入者等の性別にみた3疾患の服薬者率(女性40~74歳)新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、季節性インフルエンザと同じ5類に移行して1年が経過しました。この間、健康に関する意識に変化があったのでしょうか。2022(令和4)年国民生活基礎調査の概況通院している傷病で最も多かったのは男女とも「高血圧症」でした。高齢者や未成年者も含まれている統計なので一定数割り引かないといけませんが、2016年度、2019年度と比較すると2022年度は大幅に伸長していることがわかります。この傾向は男性の「糖尿病」、男女とも「脂質異常症」でも同様の傾向が見られる反面、男女の「歯の病気」女性の「腰痛症」が横ばいであり、特徴的です【図1】。また、普及著しいスマートフォンの影響なのか、男女ともに「眼の病気」が伸びています。私学事業団加入者等の結果分析●加入者等の生活習慣病3疾患の服薬者の傾向図1と同様の傾向が見られました【図2】。図1は対象が全年齢であるのに対して、私学事業団は40歳から74歳であることや構成比が異なることから単純に比較できないものの、高血圧症として服薬している割合は、2020年度比で男性は9.7ポイント増、女性は8.1ポイント増えています。脂質異常症についても2020年度比で男性は15.0ポイント増、女性は11.8ポイント増えており、コロナ禍で長期間思うように外出や運動ができなかったこと等が、影響している可能性があります。●加入者等の健康状態との関係図1と同様の傾向は、健康分布を確認しても顕著に表れています【図3】。リスクがあり保健指導対象者相当の人の割合は17.9%から17.5%へ減少しており一見良カラダによいことめざそう健康体!2022年度特定健診の結果分析 東京臨海病院 健康医学センター長 消化器内科部長 山やま田だ俊とし夫お

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