レター 2024年 冬号
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けんばん23東京臨海病院形成外科山やま田だ 浩ひろ之ゆき◆東京メトロ東西線「葛西」駅から京成バス臨海病院線「東京臨海病院行」約12分◆JR京葉線「葛西臨海公園」駅から徒歩約20分日本私立学校振興・共済事業団 直営医療施設東京臨海病院〒134-0086東京都江戸川区臨海町1-4-2☎03(5605)8811(代表)https://www.tokyorinkai.jp◆東京メトロ東西線「西葛西」駅から都バス「臨海町二丁目団地前行」約10分「東京臨海病院前」下車●眼瞼下垂症とは眼瞼下垂は上まぶたが下がって見にくくなる病態です。中には生まれつきの場合もありますが、多くは老化に伴い目を開ける筋肉(腱)が弱くなったり外れかけている、もしくはまぶたの皮膚が垂れ下がってくるのが原因です。黒目(瞳孔)が完全に出た状態が正常ですが、眼瞼下垂症の方は黒目が隠れてしまいます。若い人でもハードコンタクトを長期間使用している人やアトピー性皮膚炎の人などは、上まぶたへの刺激で筋肉が外れてしまうことがあります。●こんな症状があると眼瞼下垂症かも常に眠そうに見える・肩こりや頭痛がひどい・おでこのしわが増えた・目が疲れて長時間の読書がつらい⇒上まぶたが垂れて黒目が隠れると、おでこに力を入れて眉毛を上げて物を見るため目が疲れやすくなります。おでこの筋肉は頭から首まで繋がっているため肩こりや頭痛につながります。二重の幅が広がる・上まぶたが窪む⇒まぶたを開ける筋肉はまぶたのふちと二重部分の皮膚に付着していますが、筋肉が外れてくると二重の幅が広がり、上まぶたが窪みます。●眼瞼下垂症の治療まぶたを上げる筋肉は上じょう眼がん瞼けん挙きょ筋きん(腱膜)、ミュラー筋の2種類あります。眼瞼下垂症の治療では外れたり弱くなったこれらの筋肉を正しい位置に戻し修復します。治療後は切開したラインで二重になるため、希望の幅になるよう術前に鏡を見ながらシミュレーションを行います。手術後はまぶたが開けやすくなるのはもちろん、翌日から「頭痛や肩こりがなくなった」「世界が明るくなった」といったうれしい言葉もよく耳にします。眼瞼下垂症は老化の他にも神経や腫瘍によっても引き起こされる可能性がありますので、気になる人は一度診察を受けてください。メディカル・インフォメーション意外と多い眼がん瞼けん下か垂すい症しょう

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