[参考]※1 出典:一般社団法人日本生活習慣病予防協会「新型コロナウイルス感染拡大の陰で起きている体調変化や生活習慣に関する最新調査」https://seikatsusyukanbyo.com/calendar/2021/010550.php※2 出典:新型コロナウイルス感染症流行下における生活習慣の変化について 厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000827230.pdf 29.6%26.9%26.8%10%20%30%56.5% 57.6%56.1% 40.7% 38.1%37.0% 39.5%35.8%36.0%40%2019年度2020年度2021年度50%60%健診年度2019年度2020年度2021年度0%歩行又は身体活動なし就寝前夕食あり飲酒量睡眠で十分な休養とれず0%10%20%30%40%23図5 私学事業団加入者、生活習慣の推移図6 私学事業団加入者、肥満率の推移●コロナ禍で増えたもの運動以外の生活習慣は、個人が工夫してコロナ禍を過ごしたため、二つの調査結果に差異が生じなかったと推測されます。一方で、「生活習慣病予防協会調査」では、およそ4人に1人(27.5%)は「体重増加」を実感しており、「厚生労働省調査」においても平均で「59.82kg→60.16kg」と増加【図3】しているため、運動不足による体重の増加傾向は共通して見られます。●加入者のコロナ禍での傾向私学事業団加入者の同時期の健診結果を確認すると、生活習慣において以下の傾向が見られました。【図5】「歩行又は身体活動なし」の割合は、2019年度⇒2020年度で1.1%悪化しましたが、2021年度には2019年度より改善しています。また「就寝前の夕食あり」は、2019年度からの減少傾向を、2021年度も維持できています。「飲酒量」も同様に減少傾向を継続しています。睡眠についても2020年度⇒2021年度で0.2%微増したものの、2019年度からの減少傾向は維持しており、加入者が生活習慣に留意して過ごしていたと推察されます。●肥満者の割合はもとに戻ったものの…こうした努力もあって、肥満率の割合は2019年度の水準に回復しています。【図6】これは肥満との関係性があるといわれる「就寝前の夕食」「飲酒量」等が改善された効果と考えられます。しかし、このような生活習慣を、コロナ禍後に制限が解除された解放感から、もとの状態に戻してしまうと、再び肥満率も悪化する恐れがあります。肥満から生活習慣病リスクが高まるという点でも、「生活習慣」をもう一度見直す必要があります。●健やかな生活を継続するために私学事業団では生活習慣病予防の取り組みとして、特定健診受診者に、一人ひとりの健康状態に基づき作成した健康情報冊子「QUPiO Plus(クピオプラス)」を配付しています。インターネットでもweb版の「QUPiO Plus」をご覧いただけます。より長く健やかな生活を続けていくためにも、自分自身の健康状態を日頃から確認し、生活習慣改善に取り組むことを心掛けましょう。36.7%37.6%36.7%
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