レター 2023年 秋号
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0(%)0 22図1 新型コロナ前と現在の健康状態図2 コロナ禍で「できなくなった」生活習慣(抜粋)図4 緊急事態宣言発令中の食生活の意識変化18.419.371.6%(n=4,294)n=6,000(男性:3,044名、女性:2,956名)28.628.920.3%(n=1,215)8.2%(n=491)35.129.321.215.712.110.114.9%38.12.112.81.840.59.5東京臨海病院 健康医学センター長 消化器内科部長 山やま田だ 俊とし夫お図3 コロナ禍で「新しい生活様式」における生活習慣の変化や予防・健康づくりへの影響に関する調査研究(結果速報値)概要※有効回答数60,154人、すべてp<0.01 有意な変化。体重BMI喫煙者METs平均歩数/1日睡眠時間飲酒(アルコール)量毎日飲む人の割合2021年2019年頃10よい適度に運動をするか身体を動かすことストレスをためないようにすること十分な睡眠をとること甘いものを控えるようにすること食べ過ぎないようにすることお酒を飲み過ぎないようにすること2020年1月2021年3月59.82kg⇒60.16kg22.2418.0%22.12⇒19.3%⇒37.2⇒36.8※1日の総エネルギー消費量(平均値)6,934歩⇒6,770歩※測っている人のみN=23.6856.7時間⇒6.8時間14.86kg⇒14.09kg15.8%16.1%⇒感染拡大前(2019年11月)と比べ、緊急自体宣言発令中(4~5月)の食生活の変化について、・「現在の食生活がより健康的になった」・「現在の食生活がより不健康になった」・「変化なし」の3つから選択「現在の食生活がより健康的になった」と回答した者「現在の食生活がより不健康になった」と回答した者「変化なし」と回答した者2030まあよい5040ふつう6080あまりよくない10(%)7010090よくない203040備考めざそう健康体!新型コロナウイルス感染症が落ち着いた今、日々の健康の大切さを改めて感じますが、実際に健康や生活習慣の改善は図られたのでしょうか。●コロナ禍により体調は変化一般社団法人日本生活習慣病予防協会による40代~60代の男女3,000人を対象にした、「感染拡大前と現在の体調や生活習慣に関する調査」(※1、2021年10月実施。以下「生活習慣病予防協会調査」といいます)によると、感染拡大後、体調が「よくない・あまりよくない」と答えた人は 11.3%から14.9%となり、体調の変化を感じる人が増えています。【図1】●コロナ禍で「できなくなった」生活習慣「生活習慣病予防協会調査」では、生活習慣が変化したと答えた人を対象に、感染拡大後にできなくなった生活習慣を聞いています。【図2】上位の回答からは、運動不足やストレスの蓄積、睡眠不足に加え、日ごろの食事も食べ過ぎると感じていることが見てとれます。●「運動」、「睡眠」や「食事」は各自工夫これらの傾向は、厚生労働省「新型コロナウイルス感染症流行下における生活習慣の変化について」(※2、2021年3月実施。以下「厚生労働省調査」といいます)でも調査されています。【図3】「運動」については、「1日の総エネルギー消費量」の項目が減少している(平均37.2METs⇒36.8 METs)ことから、適度に運動できなくなった傾向が読み取れます。一方で「睡眠」では変化していない(平均値6.7時間⇒6.8時間)ことがわかりました。また、「食事」については、「現在の食生活がより健康的になった」と回答した人(20.3%)が、「現在の食生活がより不健康になった」と回答した人(8.2%)より多くなっています。【図4】2021年度特定健診の結果分析カラダによいこと

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