レター 2022年 秋号
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00 22図1 新型コロナ前と現在の健康状態図2 コロナ禍で「できなくなった」生活習慣(抜粋)図4 緊急事態宣言発令中の食生活の意識変化18.419.371.6%(n=4,294)n=6,000(男性:3,044名、女性:2,956名)28.628.920.3%(n=1,215)8.2%(n=491)35.129.321.215.712.110.114.9%2.112.838.11.89.540.5令和3年令和元(2019)年頃適度に運動をするか身体を動かすことストレスをためないようにすること十分な睡眠をとること甘いものを控えるようにすること食べ過ぎないようにすることお酒を飲み過ぎないようにすること10よい2030まあよい5040ふつう6080あまりよくない107010090よくない40図3 コロナ禍で「新しい生活様式」における生活習慣の変化や予防・2030東京臨海病院 健康医学センター長 心臓血管外科部長 山やま本もと 知とも則のり健康づくりへの影響に関する調査研究(結果速報値)概要※有効回答数60,154人、すべてp<0.01 有意な変化。体重BMI喫煙者METs平均歩数/1日睡眠時間飲酒(アルコール)量毎日飲む人の割合令和2年1月令和3年3月59.82kg⇒60.16kg22.2418.0%22.12⇒19.3%⇒37.2⇒36.8※1日の総エネルギー消費量(平均値)6,934歩⇒6,770歩※測っている人のみN=23.6856.7時間⇒6.8時間14.86kg⇒14.09kg15.8%16.1%⇒感染拡大前(令和元年11月)と比べ、緊急自体宣言発令中(4~5月)の食生活の変化について、・「現在の食生活がより健康的になった」・「現在の食生活がより不健康になった」・「変化なし」の3つから選択「現在の食生活がより健康的になった」と回答した者「現在の食生活がより不健康になった」と回答した者「変化なし」と回答した者備考コロナ禍で変わった「運動・食・睡眠」 一般社団法人日本生活習慣病予防協会「新型コロナウイルス感染拡大前と現在の体調や生活習慣に関する調査」(※1、令和3年10月実施)によるデータ(図1、図2)及び厚生労働省「新型コロナウイルス感染症流行下における生活習慣の変化について」(※2、3年3月実施)によるデータ(図3、図4)から、コロナ禍により生活習慣に以下の影響があったと読み取れます。●減った運動量 「運動」は、図3によると「METs(1日の総エネルギー消費量)」が平均37.2 METsから36.8 METsへ減少し、図2でも「適度な運動」ができなくなったと回答した人が35.1%となっていることから、運動ができなくなった傾向が読み取れます。●食生活の改善 図4によると「現在の食生活がより健康的になった」と回答した人が20.3%と、「現在の食生活がより不健康になった」と回答した人の8.2%より多く、図3の調査でも飲酒の量が減少しており、食生活の改善が読み取れます。●減った睡眠時間 「睡眠」は図3の睡眠時間(平均値6.7時間→6.8時間)ではほとんど変化ありませんが、図2では、「十分な睡眠」ができなくなったと回答した人が21.2%となり、自粛期間の長期化が睡眠時間に良くない影響を及ぼしたと推測されます。カラダへの影響 また、「体重」は図3で平均が「59.82kg→60.16kg」と増加しています。 さらに、感染拡大後、体調が「よくない・あまりよくない」と答えた人が図1では 11.3%から14.9%へと増加しています。~コロナ禍によるカラダの変化~令和2年度特定健診の結果分析

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