パターンBの割合が多いと、健康へのマイナス要因となる食習慣の乱れが増えている可能性があります。18東京臨海病院 栄養科 管理栄養士 松まつ本もと 涼りょう子こ 新しい生活様式という言葉が出てから、健康状態に応じた生活習慣を心がける機会が増え、「おうち時間」が占める割合が多くなりました。今回は、おうち時間での食べ方の工夫を紹介します。 リモートワーク、時短勤務等の導入、外出控え等で、食生活のスタイルに変化はありましたか。次の変化パターンのうち、どちらの割合が増えたかを振り返りましょう。パターンA●外食が減った(減塩効果、摂取エネルギーダウンの可能性あり)。●自炊が増え食事のバランスが良くなった。●定時で1日3回食事ができる日が増えた。●欠食の頻度が減った。●活動量が減った分、食事調整をしている。●野菜・海藻・きのこ類を意識して摂取するようになった。 新しい生活様式を見据えて、食習慣のセルフプランを立てることは、おうち時間の有効活用と食べ方の工夫につながります。まずはできることから始めてみましょう。体重や腹囲が増えているときは食事量調整や活動負荷を検討してみる。在宅が多い等、活動量が少ないときは「腹八分目」を意識してみる。嗜好優先の飲食をした翌日は、バランス食を心がけ、野菜・海藻・きのこ類中心の食事にする。パターンB●食べ過ぎていることに気づかない。● お取り寄せが多くなった。● 嗜好優先の食品選択になった。● 間食の量、頻度が増えた。● デリバリーでは多く頼んでしまう。● どか食い又は欠食の日が増えた。● 特定の食品を単品で食べるようになった。● 「ながら食べ」をするようになった。以前と比べて増えた食品のジャンルを確認し、塩分過多、エネルギー摂取過剰になっていないか、食品選択の見直しをしてみる。携帯や電子機器のタイマー機能で、規則正しくなるよう食事時間を決める。間食は、「小さいサイズにする」、「1日1回」等、継続できるルールを決める。おうち時間での食生活を振り返りましょうセルフプランを立ててみましょう~六つのヒント~おうち時間での食べ方を工夫しましょう
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