私学共済ブック 2024年・2025年
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「内臓脂肪型肥満」をもち、さらに上記の「脂質異常」「高血圧」「高血糖」のうち2項目以上にあてはまると、メタボリックシンドロームとなります。・中性脂肪値150mg/dl以上・HDLコレステロール40mg/dl未満の両方又はいずれか腹囲(おへそ周り):男性 85cm以上 女性 90cm以上・拡張期(最低)血圧130mmHg以上85mmHg以上の両方又はいずれか・空腹時血糖値110mg/dl以上・HbA1c6.0%以上の両方又はいずれかメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは 内臓脂肪型肥満に加え、高血糖、高血圧、脂質異常のうち二つ以上を併せ持った状態をいいます。この状態が続くと、動脈硬化を促進し、心疾患や脳血管疾患などの重い生活習慣病に進行する危険性が高くなります。脂質異常〔注〕 特定保健指導対象者の選定では、上記にBMI、質問項目(喫煙、服薬歴)が追加される他、血糖の基準値は空腹時血糖100mg/㎗又はHbA1c5.6%以上となります。    なお、令和6年度より中性脂肪値の判定は、空腹時150mg/dl以上(やむを得ない場合は随時175mg以上)に変更されます。146内臓脂肪型肥満高 血 圧・収縮期(最高)血圧動 脈 硬 化高 血 糖脳卒中(脳梗塞、脳出血など)心臓病(心筋梗塞、狭心症など)+特定健康診査・特定保健指導特定健康診査・特定保健指導制度は医療制度改革の一環として、生活習慣病にかかっている人や発症リスクの高い人を減らすことにより、医療費の適正化を目指し、皆さんが安心して医療を受けることができる環境を守るための制度です。「早期発見・早期治療」を目的としてきた従来の健診・保健指導とは違い、「予防」に重点を置くことで、病気になる前に「生活習慣病になる危険性の高い人」を見つけ出し、元気に生活できるようサポートすることを主眼としています。その目安となるのがメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)です。

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